施工上の注意【施工業者様用】

1.施工の前に

  • 日陰の高温多湿でない風通しの良い場所に水平に保管してください。
  • 施工する前に開梱した状態で2~3日施工する現場の環境に馴染ませてください。
  • 開梱後長時間放置すると、環境により材に反り・曲がり等が発生する場合がございますので、ご注意ください。
  • 本製品は内装用ですので、外装には使用しないでください。
  • 床下に湿気がこもらないよう換気口を設け、防水処理をしてください。

2.下地処理

無垢材の性質上、下地(根太・合板)の含水率が高いとフロアーにその水分が移行し、湿気による収縮から「突き上げ」「あばれ」「床鳴り」「隙間」等が発生しやすくなります。水に濡れた下地や、含水率の高い下地は使用しないでください。

 

[捨て張り工法]

  • 必ず捨て張りをしてください。
  • 大引は90mm角以上で909mm感覚で根太には両面プレーナーで厚みを揃えた45mm角以上の乾燥材を303mm~364mm間隔で接着剤と釘を併用してください。根太は必ずレベル(水平)を確認して、施工してください。
  • 12mm以上の耐水合板で捨て張りを行い、継ぎ目の段差がないようにしてください。また継ぎ目は突き付けにしないで2~3mmの間隔をあけてください。

 

3.仮並べ

  • 無垢材のため、色・木目が一枚一枚違います。必ず仮並べをして色合いを合わせてから施工してください。
  • お気づきの点がありましたら施工する前にお問い合わせください。

 

4.張り込み

  • 壁側は必ず5mm~10mm程度の隙間を空けてください。
  • 掃き出し窓、サッシ納め、敷居納め、框の場合は、必ずクリアランスをとりコーキング処理をしてください。

 

[下地への固定]

  • 接着剤はウレタン樹脂系接着剤を使用して、フロアー用ステープルかフロアー用スクリュー釘を併用してください。
  • 接着剤使用後、接着剤が完全に硬化するまで床材の上に乗らないでください。床鳴りの原因になる場合があります。
  • 酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形(木工用ボンド)等の水性系接着剤は絶対に使用しないでください。
    使用しますと接着剤の水分を床材が吸収し膨張することで、床鳴りの原因となります。

ステープル施工の場合

  • 38~45mmの長さのステープルを45度の角度で打ち付けてください。
    (角度が大きくずれると、実が割れたり、打ち込み不良になりますのでご注意ください。)

 

釘打ち施工の場合

  • フロアー用スクリュー釘(50mm)を使用して固定してください。
  • 釘頭は確実に雄実に打ち込んでください。釘頭が出ていますとフロアーの表面に膨れが生じる場合があります。

 

フロアーとフロアーのクリアランス

  • 湿気が多い時期……隙間無く十分につめて施工してください。
  • 湿気の少ない時期…少しのクリアランスを設けて施工してください。

 

5.養生について

  • 当製品は塗装品です。通常の養生テープを使用すると、剥がす際に木材の仕上げ表面や塗装膜を傷つける事があります。その為、通常の養生テープは使用しないでください。養生テープを使用する際はカモイ社製の木工塗装用マスキングテープ(弱粘)No.301-Nを使用してください。
  • 養生テープの糊が材料に残る場合は乾いた布で拭き取ってください。

 

6.その他

  • 施工後の返品や交換には応じかねます。気になる事、分からない事があれば施工前にお問い合わせください。

 

使用上の注意【お施主様用】

雨漏り・水濡れ

  • 長時間の水濡れは、製品のシミ、カビ、変色、反り、腐り、突上げ等の原因になります。
    水分は速やかに乾いた布で拭き取ってください。また、洗面所、キッチン等の水をよく使う場所では、水切りマットを敷いてください。

 

暖房器具

  • 当製品は無垢ですので、ストーブ、温風ヒーター、電気カーペット等の熱が直接当たる使い方は、目隙、反り、表面割れを引き起こす原因となります。
  • ご使用の際は、床材、壁材に熱が当たらない様に断熱性能の高いマットを敷くなど工夫をしてご使用ください。

 

色違い・やけ

  • 自然木のため一枚一枚、色柄は異なります。製品カタログの写真との間に隔たりがある場合がありますので、ご了承ください。また木材の特徴として、紫外線等により日焼けします。その為、光のあたった場所と光の当たらない場所で色の違いが生じることがあります。

 

家具・キャスター・重量物

  • 椅子、テーブル等の家具を置くときは脚にフェルトテープやゴムのキャップやカーペット等で床に直接当たらないように保護してください。
  • キャスター付の家具(椅子・テーブル)などを使用する際は、床に傷が付く恐れがありますのでカーペットを敷くなどして、床の表面を保護してください。
  • ピアノ・冷蔵庫等の重量物を置く場合は、敷板で表面を保護してください。直接置くとへこみの原因となります。

 

メンテナンス

日常のメンテナンス

  • 乾いた雑巾で乾拭きしてください。水拭きが必要な場合は、固く絞った雑巾で拭き、汚れが落ちたら乾拭きしてください。
  • スチームモップは床材を傷める可能性がありますので使用しないで下さい。化学雑巾の種類によっては、含まれる成分で床材の性能が発揮されなくなったり、表面が白化する恐れがあります。

 

メンテナンス

  • ワックスによるお手入れは基本的に必要ありませんが、お客様の都合によりワックス掛けをされる場合は、大建工業の「DKワックスネオ」をご使用ください。艶の低いワックスをお求めの場合は、「DKワックスネオ艶消しタイプ」をご使用ください。他のワックスを使用されますと、密着不良等のトラブルの原因となります。 
  • (DAIKENパーツショップ) http://www.daiken.jp/service/ にて販売