良質な木材を提供し続けてきた
三重県の林業
三重県は、古くから人工造林が進み、優れた造林・育林手法や木材を搬出する架線集材の技術が発達するなど、全国有数の木材の生産県です。人工造林地は県内全域に分布し、中でも美杉や飯高、尾鷲、熊野などの林業地から生産されるスギ・ヒノキは全国各地で高い評価を受けています。
(三重県は、古くから林業が盛んで、温暖な気候にも恵まれ、杉・桧を中心とした人工造林が進み、豊かな森林資源を育てるとともに、多くの林産物を生産しています。森林資源は、約37万ヘクタールと県土の65%を占めており、亀山や美杉、飯南・飯高、宮川、尾鷲、熊野などの有名な林業地を形成しています。)
「三重の林業」の歴史は深く、熊野地方から紀伊山地にかけては、古くから「木の国」と呼ばれていました。その起源は、1500年頃から造林が始まった奈良県吉野地方に隣接していることが理由にあげられ、松阪(飯高・飯南)や尾鷲地方でも江戸時代からスギやヒノキを中心に人工林の植栽が始まったと云われています。
紀伊半島の温暖多湿な気候、中でも雨の多い山間部では雨で養分が流れ出し、土壌がやせるため、年輪の詰まった丈夫な木を育てることができ、丁寧な枝打ちや間伐など人の手を加えた「尾鷲ヒノキ」に代表される、通直・無節の高級建築用材を多く産出してきました。こうした良質な木材を、江戸時代から舟運の利点を活かして関東などへの取引を拡大し、優れた木材の産地として評価を受け続けてきたことが、現在の三重県の林業・木材産業が発展してきた基盤になっています。
本協会は、「三重の企業が、三重の材料と技術で、新たな価値を創造する」を基本理念とし、三重県内の林業・木材産業関係者が連携し、付加価値の高い新たな三重県産無垢材の商品を開発するとともに、普及していくことで三重県の林業・木材産業の活性化に資することを目的としています。
三重の木認証材
「三重の木」認証制度は、県産材製品を消費者の皆様が安心して購入できるようにする為の制度です。
一定の品質・寸法・乾燥の基準を設け、認証製材工場が生産し、この基準に基づいた製品を「三重の木」として、「三重の木」ブランドシールを貼りつけて出荷しています。
この制度では、製材工場のほか「三重の木」を積極的に使用する建築業者・建築(設計)事務所等も認証しています。